㈱SMBCモビットを相手に債務整理をした場合の特徴や注意点について説明したいと思います。

 

 モビットは、社名からわかる通り、三井住友銀行系の消費者金融で、SMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス)の子会社です。

 

 同社から借入されている方が債務整理を行う場合に注意しなければいけない点は、SMBCモビットが早期に法的措置を採ることです。司法書士などが債務整理の受任通知を送付してから約6ヶ月以内に何らかの債務整理手続をしなければ、訴訟を提起して債務名義を得ようとします。

 

 これは、親会社のSMBCコンシューマーファイナンスが、債務整理手続着手後、かなりの期間の猶予を与えてくれる傾向にあることと対照的です。

 

 訴訟が提起され、判決が確定すると、預貯金や給与などに対する強制執行が可能となりますが、SMBCモビットから借入をされている方は、申込の際に勤務先を申告すると思われますので、給与が差し押さえられる危険があります。

 

 したがって、SMBCモビットを相手に債務整理をされる場合、速やかに自己破産または個人再生を申し立てる必要があるので、注意が必要です。

 

 しかし、債務整理の中でも、任意整理をされる場合、同社は比較的柔軟に対応してくれる傾向にあるので、同じ債務整理でも、選択する手続の種類によって、対応が異なってきます。任意整理をして、合意通りの分割返済をしている限り、法的措置を採ることはしないようです。

土田司法書士事務所