携帯電話会社の㈱NTTドコモに対する債務の内、ドコモdカードを使用したために発生した債務の任意整理について説明いたします。

 

 NTTドコモは、携帯電話の利用料金に関する任意整理については、同社もしくはNTTファイナンス㈱が行いますが、クレジット機能のあるdカードの任意整理については、ニッテレ債権回収㈱に委託しているため、北海道札幌市にあるドコモdカード受託センターを通して行います。

 

 まず、受任通知を送付すると、1ヶ月から1ヶ月半ほど後に同センターより債権届が届きます。その中に、収支明細表・借入明細表・現況調査票が同封されているため、それぞれ記入して和解提案書と共に返送もしくはFAXします。

 

 和解の提案をする際は、同社の内規により、支払回数36回以内、毎月の支払金額は5,000円以上と決まっているようなので、それに反しない内容を提案することになります。

 

 同センターの混み具合にもよりますが、数ヶ月以内に、電話で和解提案に対する回答があり、送付した収支明細表などの内容で不明な点があれば質問されたりしますが、基本的に収支や借入状況などは自己申告によるため、資料の提出が求められるわけではありません。

 

 他の大手の貸金業者の任意整理の支払回数が概ね60回以内となっていることと比べると、和解条件は厳しいようですが、基本的に将来利息はカットしてもらえるため、街金などよりは良心的と言えます。

土田司法書士事務所